この記事でわかること
葬儀やお墓、生前整理を始めたキッカケいつから(何歳から)開始したか?何からはじめるべき?
年齢:27歳 職業:事務員 北海道
私達の終活は葬儀やお墓についていの話し合い、生前整理です。
おととし、父が55歳という若さで胃がんで亡くなりました。がん発覚からわずか1ヵ月での急逝だったため、母も娘である私も大変困惑しました。
父は昔からコレクター気質で、幼いころから集めている本やおもちゃの量が膨大でした。転勤族なのにも関わらず、コレクションをし続け、実家はもので溢れかえっていました。
転勤族で家を持てなかったため、父の勤務先が住宅手当を給付してくれていたので借家の大きな一軒家に父と母は住んでいましたが、父が亡くなってからはその手当もいただけなくなるため、母は引っ越しをしなければなりませんでした。
膨大なコレクションを母と私、妹たちで整理する中で母が「こんな思いを子供たちにもう一度させるのは嫌だ。荷物や財産はすべて整理しておきたい」と漏らしたため、父の一周忌を終えると同時に母の生前整理を行いました。
また、父は交友関係が広く、趣味の仲間が数多くいらっしゃったようですが、母も関知していない関係の方が多く、葬儀を終えて時間が経ってから連絡が行き届かなかった方たちがお焼香に来てくださいました。
そのたびに母も、ありがたさと申し訳なさに苛まれたため、自分にもしもの時が来たらどんな式をして、だれを呼んでほしいかを具体的に話し合いたいということになり、家族で住所録を共有していつかに備えるようになりました。
葬儀やお墓、生前整理にかかるお金はいくら?その手続き方法(準備内容)
生前整理ではまず、不用品を処分しました。
昔から大切にとっていて嫁入り道具のタンスや、着物などは思い切って処分しました。
どちらも売りに出せば二束三文にはなったのかもしれませんが、タンスは粗大ごみで1500円ほど、着物はすべて燃えるゴミとして破棄しました。
他にも私たち娘が昔来ていた洋服や、学校で制作したもの、賞を受賞したものなどもすべて破棄しました。
見たくなったり、懐かしくなったりしたときのために写真を撮ってまたいつでも見返せるようにしてから処分しました。
潔く処分することで、「生前整理なんてまだ早かったかな」と少し思い始めていた母にも思い切りが付いたようで積極的に終活に取り組めるようになったようです。
ただ、やはり家族で旅行した際に買った置物やアルバム類も一切処分していません。
このあたりは家族でしっかり相談しあって決められたので良かったと思います。
母も話しながら「私が死んだら、これは長女に、こっちは次女に」といったように、形見わけになるようなものは事前に教えてくれたので、これも私たち姉妹にとっては良いことでした。荷物はほとんど市の指定日にごみとして出したので費用は掛かっていないかと思います。
また、私の知人に葬儀に向けての積み立てができる互助会の営業をしている方がいましたので、負担にならないよう1ヵ月3000円という費用で母に加入してもらいました。
父の葬儀で思ったより費用がかかったため、事前に自分の葬儀の費用が具体的にどれくらいかかるのか、互助会で積み立てるとどれくらい負担してもらえるのかなど、詳しく話が聞けて安心したようでした。
積み立て自体は月々3000円でしたが、継続して月会費を納めることで年数に応じて葬儀のお弁当を無料で出してくれたり、家族が着物の喪服を着る際に無償で貸し出し、着付けも行ってくれたりするようでよいサービスだと母も喜んでいました。
このあたりのお話を聞く分には費用は発生していません。
葬儀やお墓、生前整理で困ったことは「公的な書類の作成」
まず、母が生きている間に絶対に終えたいこととして、持ち物の整理と、葬儀をどのように行うか、費用はどうするかということを決めたい、という希望がありました。
荷物の整理は家族だけで行ったのでなかなか大変でした。父の葬儀後、大きな荷物は処分したつもりではあったのですが長年一軒家に住んでいると荷物は思ったより膨大になっていました。
母は50代になったばかりで仕事もしており、まだ体力があったため何とか私たち娘と協力し合って荷物を整理することができましたが、これが10年後、20年後に始めたとしたら…もし生前整理をせずに亡くなっていたら…と思うと怖いものがあります。
男手があればまた違ったのかもしれませんが…。
やってみてなおさら、「終活は死ぬ間際ではなく元気なうちに」と職場の諸先輩方に口酸っぱく言われてきた理由がわかった気がします。
また、荷物を整理する際にお金に換算できないようなもの(写真類や、家族の思い出の品など)は母から口頭で、娘である私や妹たちに振り分けてくれましたが、現金や貴金属類、不動産などに関してはまだ手を付けていません。
このあたりの遺言書の作成などは弁護士さんなども関わってくるのかなと思うと、母も私たち娘もなかなか重い腰が上がりません。
お墓の相談や、積み立てに関する相談は専門の方も無料で乗ってくださると思うのですが、公的な書類の作成となるとそうもいかないのが現実なのでしょうか。
姉妹で遺産争い…なんてことになるほど資産を持ち合わせてはいないとは思うのですが、のちのち面倒なことにならないようこの部分も積極的に取り組んでいかなくてはいけないと思っています。
また、葬儀の費用に関しては積み立てを始めたので、数年元気に月々の料金を納めてくれたらきちんとした葬儀が行えるとは思うのですが、これも気づくのが遅ければ積み立てもできずに直前にバタバタと費用を用意することになっていたと思います。
「最低でも10年は納められるように頑張りたい」と母は言っていますが、こればっかりはあと何年亡くなるまであるかわかりませんから、もう少し早めに始めておけばよかったかな、とも漏らしていました。
これから葬儀やお墓、生前整理を終活として始める為におすすめの本や講座、勉強方法、スムーズに進めるコツ
まずはやはりインターネットで情報収集をすることだと思います。
終活に関しては本や教材のようなものも数多く出ているようですが、それを購入すること自体がまた荷物を増やすことになってしまうと思うのです。
年齢が上がるとなかなかインターネットを使うのも難しくなってくるのかなとは思うのですができる限り「終活 方法」「終活 ブログ」などで調べると同じような活動をされてきた方の体験談を無料で読むことができますし、とてもためになります。
あとは、終活をする本人が自分をよく見つめなおして、どう生きるか、どう人生を終えたいかをよく考えることも大切だと思います。
母は、父が亡くなったことでなかば強引な形で自分の人生の終わりをどうしなくてはいけないか見つめなおすきっかけができたと思うのですが「まだまだ先」と思うのではなく、絶対に自分にもいつか訪れるものとして人生の終わりを意識し、私たち娘と向き合ってしっかり考えてくれました。
どう生きて、どう死んでいくかを考えて、生きている間にできた自分にとって大切な人たちに何を残して、何を残さないようにしていくか、母なりに考えて、準備し、私たちに伝えてくれたと思います。
生前整理が終わったとき「これでいつでも死ねる」と母は言いましたが、すっきりとしていてとても嬉しそうでしたし、むしろ父が亡くなってから初めて生き生きとしているように見えました。
自分がこの世からいなくなってから残るものを、残った人たちのためにどう整理していくか考えて、家族と話し合い、思い立ったらすぐ行動することが大切だと感じました。
【ストラッシュ】※「痛みが苦手」な方向け

【ミュゼ・プラチナム】※「大手の安心感」を求める方向け

【キレイモ】※「予約の取りやすさ」を求める方向け

<スポンサーリンク>